「坂道のアポロン」いいっすね!
今週から始まった「坂道のアポロン」いいっすね!
最初に聞いた時は、あの渡辺信一郎×菅野よう子の組み合わせで?と意外に思ったけど、アニメ化するなら確かにこれ以外には考えられない。
意外感の源は、このタッグだとどうしても「マクロスプラス」「カウボーイ・ビバップ」といったSFアクションを連想してしまうからですが、渡辺監督的には、ずっと青春モノをやりたかったのだとか。
渡辺:・・・それと僕が『坂道のアポロン』を魅力的と思ったのは、この原作が”大事な話をしている”からなんです。(中略)それぞれ異なる環境で、でも孤独であるという共通点を持っている2人(薫と千太郎:筆者注)が、出会って、一時だけ輝くような時を過ごす。その「一時だけ」という終わってしまう時間を描いているところが”とても大事な話をしている”部分なんです。
アニメで描く演奏シーン表現のハードルが、「涼宮ハルヒの憂鬱」以降ずっと高くなる一方でしたが、本作でまた一段とレベルが上がりましたね。
渡辺:もう、すごく大変で、本当にスタッフが頑張ってます!でも、この作品で演奏シーンに力を入れなかったらなんのためのアニメ化かわからないってことですよ。(中略)たとえば第1話のセッションで薫くんはモノローグで、体が熱くなったとか言っているんですが、アニメではそういうセリフはカット。そのかわり、見たら視聴者も体が熱くなるはずの演奏シーンが語ってくれるわけです。
えっこれ毎週やるんすか!なんでも、作画の参考のために、実際に演奏している様子をカメラを10台くらい回して録画しているそうです。
作画も見ものですが、もちろん演奏自体もこだわりが。エンドクレジットを見ると、薫のピアノ、千太郎のドラムにも、きちんと演奏者が個人名でクレジットされています。
菅野:今回は、大人のうまいプレイヤーが、ちょっと若者っぽくやってみましたという演奏だと最悪だなと思って。だから実際に20代の若者に依頼して、初対面の状態で初めてセッションしてもらって。だから演奏そのものが、もうドキュメンタリーみたいに2人の距離感を映し出してるんですよ。
※以上、引用はすべて「テレビブロス」4月14日号より。しっかりした記事だと思ったら、藤津亮太さんじゃないですか。関係無いけど先週の「渋谷アニメランド」の沢城みゆきゲスト回、すごくよかったですよ!
あとは、ヒロイン律ちゃん役の南里侑香さんが長崎県佐世保出身!中学の時、担任の熱弁を聞いて以来、女の子の九州弁はすげーかわいいという刷り込みがあって、九州弁のニュアンスは正直よくわかりませんが、ネイティブだと思えば安心して聞けますな!
マンガ原作のアニメって、ただ原作なぞってキャラ動かしてみましたってだけだと、なかなか見続けるモチベーションが保てないんですが、本作は本当に楽しみです。
原作はもう完結して、今月最終巻が発売予定。そういう意味でも安心。
完結してないのにアニメ化して、オリジナルエンディングとかもよくあるしね。
あと、作品の中身とは関係ないですが、本作の制作会社のMAPPAって聞いたことないなあと思ったら、代表がマッドハウスの丸山正雄さん。辞めて新しく会社起こしたんですねー。つか、マッドハウスが日テレの子会社になってたことを、こないだ放送された「ジャパコンTV」で知った。
(2012年4月23日 追記)
アマゾンにこんな記事が。
そうそう、実は菅野よう子がジャズ苦手っていうか分からないって言ってたのを見た記憶があったんだけど、ソースが見つけられなかったの。
菅野よう子さん Amazon独占インタビュー