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上野公園から10分ほど歩いた閑静な住宅地にある弥生美術館で開催中の企画展、
大正から始まった日本のKawaii(カワイイ) 展~ファンシーグッズを中心に~」に行って来ました。
タイトルがすべてを物語っていますが、「ファンシーグッズ」の100年の歴史を振り返るこの企画展、
本当にすばらしい展示でした。
この美術館のこれまでの企画展の集大成ともいえる内容だと思います。
まず、展示品がすごい。
残っていること自体が奇跡と思えるような品々ばかりです。
100年前の千代紙や便箋といった紙モノもそうですが、より近過去である30~40年前の、決して上等とはいえない素材で大量に作られたであろう雑貨・小物や雑誌の付録の数々を見るに、よくぞ失われずに残っていたと言いたくなります。子どもが大きくなったら捨てられてしまってもおかしくない、そういった品々を誰かが大事にとっておいたのですねえ。
また、展示に付される解説は、主要な作家の歴史的な位置付けや重要性が簡潔に記してあり、勉強になります。現物を見ながらこんな解説が読めるのはとても贅沢ですね。
そして、大正~平成の各年代の女性のライフヒストリーが添えられていて、その時どきにおいて、これらの品々に少女たちがどのように親しみ楽しんだのかが、よく分かります。
今や世界中で人気のキティちゃんも、こういった歴史の末に生まれたものなのですねえ。
というわけで、女性の方は年代を問わず、必ず楽しめると思います。
また、世代の異なるお母さん・おばあちゃんと一緒にいけば、きっと盛り上がると思います。
5/13(日)にギャラリートークも行われるそうです。お時間のある方は、是非。
比較的こじんまりとした弥生美術館ですが、これだけ質の高い展示ができる背景には、本当に優秀な学芸員の存在があるのだと思います。
そして、その学芸員の方がこの企画展に合わせて編まれた本がこれ。
これは買いです。