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装丁をテーマにした、珍しい企画展です。
3月1日から、手塚治虫記念館で開催されています。
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マンガの装丁が広く注目されるようになったのは、『アイデア(2009年5月号)』の特集からではないかと思いますが、今回の企画展は、その流れを受けてのことなのでしょうか。

第1部では、「装丁とは?」ということで、製本・判型・書体・印刷方法・紙の種類の解説と、実物を手にとってそれらを確認できる展示となっています。
第2部は、装丁家・多田和博氏と装画家・西口司郎氏のインタビューと挿画の原画の展示です。
このコンビは、ブラックジャックのハードカバー版を手掛けられた方で、確かに非常に印象的でした。

実際、評判が良かったらしく、多田和博氏はこの仕事をきっかけに数多くの装丁を手掛けるようになり、高村薫『マークスの山』『レディ・ジョーカー』、桐野夏生『OUT』等、これまで4000点以上にもなるそうです。
今回の企画展の目玉は、手塚作品の装丁を、複数の装丁家が競作した実物を展示しているものです。
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対象は以下の12作品。それぞれ6ページ分の原稿も併せて展示されています。
 ・三つ目がとおる
 ・ふしぎなメルモ
 ・海のトリトン
 ・陽だまりの樹
 ・奇子
 ・ユフラテの樹
 ・メトロポリス
 ・アドルフに告ぐ
 ・どろろ
 ・リボンの騎士
 ・紙の砦
 ・火の鳥
1作品あたり9名づつ、全部で108名!大勢の装丁家がいらっしゃるんですねえ。
一人ずつ確かめたわけではないですが、全員、装丁家・装画家の団体・日本図書設計家協会に所属する方々のようです。
※あ、でも、実際マンガの装丁を手掛けられたことのある方はあまりいらっしゃらないような・・・。逆に、有名なボラーレの関義之氏やよつばスタジオの里見英樹氏は、この協会には所属してない、と。へえ。
気になった作品を何点か。
撮影禁止のアレはなかったので問題ないと思いますが、一応配慮して小さめの画像で。
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『奇子』の2点は、このまま本屋に並んでもおかしくないくらい完成度が高いですねー。
『ふしぎなメルモ』は、内田春菊の単行本に有りそうなデザイン。
『神の砦』は、小さくてわかりにくいですが、やぐらの上の手塚少年が、少女の顔を仰ぎ見るように配置されています。
下段中は『ユフラテの樹』(これは読んだことないな)、下段右は『どろろ』です。
すべておなじ判型で、カバーのみのデザインでしたが、どうせなら、判型や中表紙、目次のデザインまでデザイナーに任せても面白かったと思うのですが、まあ、それをやったら大変だったでしょうねえ。
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おまけ。
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ピノコの手形と足形。その下は、お尻の跡かな?